立地と暮らし
駅近の部屋選び:ピンから駅までの距離だけで判断しない
借りる前、または買う前に、部屋のドアから実際の目的地までの時間を測ってみましょう。歩く道、駅の出入口、乗り換え地点、交通費の予算も確認します。

「電車の駅に近い」という言葉は、地図上の直線距離を指すこともあれば、歩く距離や、乗り継ぎが必要な距離を指すこともあります。本当の便利さは、駅に着いてからではなく、部屋を出た瞬間から始まっています。自分の1日の移動で住まいを比べてみると、ちょうどよい部屋が駅から最も近いとは限らず、暮らしやすく、無理のない費用で済む部屋が見えてきます。
1. 移動時間の区間ごとの分割
部屋の前から時間を計り始めます。エレベーターで降り、建物の出入口を出て、駅まで歩くか乗り物に乗り、駅の入口を通り、電車を待ち、乗り換え、駅を出て目的地に着くまでを測りましょう。細かな区間を省いてはいけません。毎日通うルートは、合計の所要時間が予想よりも長くなることがあるからです。
行きと帰りは分けて記録してみましょう。シフト勤務の場合は、自分の曜日と移動方向に合った運行時間も確認します。昼間の試乗の所要時間を、ラッシュアワーや深夜の移動の代わりに使ってはいけません。
| 区間 | 試すべきこと |
|---|---|
| 部屋からプロジェクトの出入口まで | エレベーターの待ち時間、使用できる出入口、出口までの通路 |
| プロジェクトから駅まで | 実際に歩ける道、横断箇所、乗り継ぎの乗り物 |
| 電車の利用区間 | 駅の入口、路線の乗り換え、待ち時間 |
| 到着駅から目的地まで | 使用する出口と、最後の区間の徒歩距離 |
2. 実際に使う歩道と駅の入口の確認
プロジェクトから、実際に使う駅の入口まで歩いてみます。線路の位置や駅の中心までで測るのを終わりにしないでください。歩道、横断箇所、明るさ、雨宿りできる場所、車と一緒に歩かなければならない場所を観察しましょう。子ども連れで移動する場合、ベビーカーなどを使う場合、荷物を運ぶことが多い場合は、エレベーターにたどり着けるルートも試しておきましょう。
駅と路線の情報は、BTSの経路検索・運賃ページなど、運営事業者から直接確認します。一方、プロジェクト周辺を歩いて調べれば、駅の案内図には表れない、道の実際の状態も分かります。夜に歩く場合は、自分に合った時間帯や同行者を選びましょう。
出典: BTS:経路検索と運賃
3. 住まいの予算に含める交通費
賃料または住宅の負担額を、電車、乗り継ぎの乗り物、駐車場、通常の時間帯以外の交通費を含めた交通費とあわせて比較します。自分が実際に出勤する日数を使いましょう。在宅勤務と出社を組み合わせた働き方の場合は、毎日通う前提で計算する必要はありません。
賃料の安い部屋は交通費が高くなることがありますが、駅に近い部屋がすべての人に向いているわけでもありません。部屋の広さ、騒音、飲食店、夜遅い帰宅など、自分の生活で大切なことに点数をつけてみましょう。そのうえで、駅に近いことが増える費用に見合うかどうかを判断します。
4. 写真以上の答えを得るための内見の組み方
内見の際は、窓を開けたときと閉めたときの音を聞いてみましょう。日当たりの向きと換気の状態も観察します。プロジェクトの各出入口が何時に開くのかを尋ねましょう。送迎シャトルがある場合は、最新の時刻表と利用条件を確認します。掲載情報の写真だけを見て、常時サービスがあると決めつけてはいけません。
気に入った候補を2〜3か所ほどリストにし、同じ目的地へのルートで比較します。契約書に署名する前に、もう一度部屋、費用、賃貸に含まれるものを確認しに戻りましょう。交通の便は、住まいの条件全体とあわせて判断する要素の1つです。

